ウイルスや汚染物質からの感染予防を行うためには、手袋の着脱方法を正しく理解することが大切です。感染性物質や汚染物質を周囲に拡散しないためにも必要な知識なので、しっかりと正しい着脱方法を学んでおきましょう。
今回は、「感染予防を意識した使い捨て手袋の正しい着脱方法」を解説すると共に「感染予防に役立つおすすめの使い捨て手袋」を紹介します。

著者紹介
歯科医院・病院用衛生用品を1つから購入できる通販サイト「HAPPY HANDS(ハッピーハンズ)」です。歯科医院などで使用される使い捨て手袋やマスク、その他の衛生用品をさまざま販売しています。
今回は、感染予防・感染症対策のための正しい着脱方法を解説します。また、日頃から意識したい感染対策についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
手袋が感染予防に役立つ理由

手袋は皮膚が直接感染性物質に触れることを防ぐのに役立ちます。ウイルスだけではなく、血液や体液なども直接肌に触れずに作業ができるので、汚染から身を守るためにも大切なアイテムです。
しっかりと手洗いや消毒を行っていても、日常を過ごす上で汚れの付着は完全に防ぐことができません。間接感染を防ぐためにも、手袋を上手に活用しましょう。
多くの場合、感染予防に使用する手袋は使い捨てタイプが起用されています。汚染物質や感染性物質を拡散しないためにも、都度取り替えが効く使い捨てタイプの手袋を着用しましょう。
覚えておきたい!感染対策の基礎知識

手袋は感染対策の基本装備の1つです。風邪やウイルスの流行に限らず、自分が感染性物質や汚染物質に触れないためにも、きちんと手袋を着用しましょう。手袋の着用は自分の皮膚を守る役割もあるので、各シーンで役立つアイテムです。
ただし、手袋に付着した感染性物質をきちんと処理しなければ、自分が拡散者となってしまう場合があるので注意が必要です。適宜、手袋は新しいものと交換し、常に清潔を保てるように意識しましょう。
手袋の交換が必要なシーンの事例を紹介します。
- 患者(人)ごとに作業が変わるとき
- 粘膜や体液を触ったとき
- 手袋に汚れが付着したとき
- 手袋が破損したとき
あくまでも交換シーンは一例です。手袋は衛生管理に必要なアイテムだと理解し、清潔を保てるように何度も交換しながら作業をしてください。
勿体ないからと、使い捨て手袋を洗って再利用する方法はおすすめできません。感染予防を徹底するためにも、手袋は必ず新品と交換しましょう。
感染予防に使われている使い捨て手袋の種類

感染予防に使われている使い捨て手袋はたくさんありますが、その中でも今回は2つに絞って紹介します。それぞれの特徴を紹介しますので、使い捨て手袋の導入を検討している方は参考にしてください。
ラテックス手袋
ラテックス手袋は、天然ゴムのラテックスを用いて作られた手袋で、医療現場をはじめとする多くの施設で利用されています。伸縮性や耐久性に優れていますが、針などの鋭利なモノの突き刺しによる破損には弱い傾向があるので使用する際は十分に注意しながら作業しましょう。
ラテックス手袋の中でも、大きく種類の異なる加工方法で作られている2つの手袋があります。塩素処理したラテックス手袋は乾いた感覚で着脱しやすいのが特徴で、もう1つはポリマーコーティングされた手袋で塩素加工と比べるとしっとりとした感触になります。
どちらも密着性と強度があるため、細かい作業などで手元をよく使う職種におすすめです。天然ラテックスゴムを使用しているため、ラテックスアレルギーをお持ちの方は使用を控えてください。万が一、天然ゴム手袋の使用により肌に異常が見られた場合は、医療機関を受診して相談しましょう。
ニトリル手袋
ニトリル手袋は、合成ゴムまたは人工ゴムで作られた化学合成ポリマーの手袋です。同じゴムでもラテックス手袋とは異なる素材で作られているので、ニトリル手袋はラテックスアレルギーの方でも安心して使用できます。
パウダーありとパウダーなしの2種類があります。パウダーありのニトリル手袋は手袋の内側にトウモロコシデンプンの粉が付けてあり、着脱がスムーズに行えるように加工されています。ただし、トウモロコシデンプンの粉によって、かゆみや皮膚の乾燥などの皮膚トラブルが発生する可能性があります。
厚生労働省では、パウダーありの手袋の肌への影響を考え、2016年からパウダーなしの手袋を推奨するようになりました。この発表以来、ハッピーハンズではパウダーなしの手袋のみ販売しています。
パウダーなしのニトリル手袋は粉の代わりに塩素処理やポリマー加工を施してスムーズに着脱できるように加工されています。ニトリル手袋は、耐久性や突き刺しに強い傾向があるので、耐久性を重視して選びたい方はニトリル手袋を活用しましょう。
正しい手袋の脱着方法

使い捨て手袋の正しい脱着方法を紹介します。誤った脱着方法をしていると感染性物質や汚染物質を拡散してしまう可能性があるので、しっかりとポイントを抑えてください。
手袋の付け方
- 手指を清潔な状態にします。(手洗い・手指消毒など)
- 手袋を片方ずつ丁寧に身に付けましょう。
- 指先にしっかりと密着するように装着するのがポイントです。
- 手首までしっかり肌が隠れるように手袋を身に付けてください。
手袋の外し方
- 手袋を脱ぐ際は、まず片方の手袋の外側(表面)をつまみます。
- そのまま手袋を裏返すようにして手先に向かって脱ぎましょう。
- 手袋を装着しているもう片方の手で着脱した手袋を握ります。
- 手袋と皮膚の間に指を滑らせるように入れ、手袋の内側(皮膚側)から、先ほどと同じように手袋を裏返すようにしながら指先に向かって脱ぎましょう。
- 2枚の手袋が1つの塊になった状態で処分してください。
※最終的には手袋の表面がすべて汚染されていない裏面に変わった状態となります。
※素手で汚染された手袋の外側を触らないように注意してください。
手袋だけに頼らない!日頃から意識したい感染予防対策

手袋の着用だけでは感染予防はできません。ウイルスや汚染物質からの感染を防ぐためには、日頃から衛生管理を徹底することが大切です。
以下3つのポイントを参考に、普段から感染対策に努めてください。
定期的な換気
室内は定期的に換気し、ウイルスを部屋の外に出すように心掛けましょう。窓を開けて空気を入れ替えても良いですし、換気システムを使って空気を循環させても構いません。
常に空気を入れ替えるように意識し、感染対策を行いましょう。可能であればトイレなどの個室も換気をしてください。
手洗い
知らぬ間に感染性物質や汚染物質が手指に付着している場合があります。感染拡大を防ぐためにも、普段からしっかり手洗いを行いましょう。
手を洗う際はきちんと石けんを使い、指の隙間や手の甲、手首までしっかり洗い上げるのがポイントです。普段からさっと手洗いを済ませてしまう方は、少し意識をしてゆっくり洗い上げるように心掛けてみてはいかがでしょうか。
また、トイレ後や作業前に限らず、こまめに手洗いを行うことも大切です。感染対策にナイーブな現場であれば、作業が変わるごとに手洗いをしても良いかもしれません。
手洗いだけでは不安な方や汚染が気になる方は、手洗いと合わせて手指消毒も行っておきましょう。
マスクの着用
マスクの着用も感染対策に役立ちます。感染性物質や汚染物質が直接口腔内に入るのを防ぐ効果に期待ができます。常にマスクを着用することに抵抗を感じる方は、人の多い場所へ行く際や、作業中に限ってマスクを着けるなどしながら工夫をしてみてはいかがでしょうか。
マスクも手袋と同様に、清潔なものを身に付けるようにしましょう。ただし、マスクの着用は必ずしも感染を防ぐわけではありません。あくまでも予防の一環として取り組んでみてください。
感染予防におすすめ!使い捨てニトリルグローブ
ここからはラテックスアレルギーの心配をせずに使用できるニトリルグローブのおすすめ商品を厳選して紹介します。感染予防にも役立つアイテムなので、気になる方は詳細もチェックしてください。
また、ハッピーハンズではすべてのグローブのサンプルを用意いたしております。お気軽にお問合せください。
ニトリル・パピヨン(ホワイト)

ニトリル・パピヨンは、軽量タイプのニトリルグローブです。薄手タイプなので手先の感覚を大切にしながら作業を行いたい方に向いています。ホワイトカラーなので清潔感も感じられる使い捨て手袋です。
サイズは「XS」「S」「M」の展開があるので、フィット性を重視したい方はサイズの詳細もチェックしてみましょう。手首までしっかり隠れる長さがあるので、感染対策にも役立ちます。
ニトリルプロ・プラス【加硫促進剤不使用】

ニトリルプロ・プラスは、厚手タイプのニトリルグローブです。パウダーは不使用ですが、脱着がスムーズにできるように設計されているので、使い捨て手袋を頻繁に活用する方に向いています。
加硫促進剤を使用せずに加工されているので、「加硫促進剤」がアレルゲンの方で使い捨て手袋を探している方にもおすすめです。サイズは「XS」「S」「M」「L」と豊富に展開されているので、自分サイズを見つけてください。
ニトリルPro・ウルトラ300(ホワイト)

ソフトタッチが好みの方には、ニトリルPro・ウルトラ300がおすすめです。伸縮性に優れているので、手元の作業も楽に行えるでしょう。「XS」「S」「M」からサイズを選べます。
カラーもホワイトのほか、ブルーとバイオレットの展開があるので、作業ごとに色を変えて使い分けたい方にも向いています。やわらかな手触りの使い捨て手袋をお求めの方は、ぜひニトリルPro・ウルトラ300を試してみてください。
使い捨て手袋を活用しながら感染対策を行おう

感染性物質や汚染物質が肌に直接触れるのを防ぐためにも、使い捨て手袋を上手に活用しましょう。使い捨て手袋を使用することで常に清潔な手元を保てるほか、自分の皮膚を守る効果にも期待ができます。
使い捨て手袋は肌にしっかりと密着するタイプを使用することが大切です。ハッピーハンズのグローブは、すべて商品を購入する前にサンプルを提供することも可能です。
サイズ感や使用感をしっかり吟味してから使い捨て手袋を購入したい方は、ぜひサンプルも活用してください。
グローブ商品一覧の上部にて「ラテックス」「ニトリル」など商品を絞って調べられるリンクがありますので、ぜひご活用ください。
また、サイト内ではグローブの1ページ目の写真にて素材の記載があります。写真左上に四角いアイコンで「ラテックス(紫のアイコン)」「ニトリル(グリーンのアイコン)」と表記しておりますのでご参考になさってください。