使い捨て手袋に使われている素材はさまざまですが、その中でもニトリルグローブやラテックスグローブは伸縮性や強度、耐久性などがあるため、いろんな現場で取り入れられています。もちろん素材選びも大切ですが、使い捨て手袋はサイズや寸法の選び方にも注目しましょう。
最近は手首の上まですっぽりと隠れるロングタイプのニトリルグローブやラテックスグローブが注目を集めています。そこで今回は「使い捨て手袋のロングタイプを愛用する理由」を紹介します。使い捨て手袋の選び方を模索中の方は、ぜひ参考にしてください。

著者紹介
歯科医院・病院用衛生用品を1つから購入できる通販サイト「HAPPY HANDS(ハッピーハンズ)」です。歯科医院などで使用される使い捨て手袋やマスク、その他の衛生用品をさまざま販売しています。
今回は、ロングタイプの手袋の魅力について紹介します。ロングタイプの手袋を選ぶ際のポイントも紹介しますので、参考に適切なグローブを選んでみてください。
ロングタイプの使い捨て手袋を使用するメリット

ロングタイプの使い捨て手袋とは、手首より高い位置まで長さのある商品を指します。一般的に使われている使い捨て手袋は手首ほどの長さのモノが多く、なぜ「わざわざロングタイプを選ぶのか」気になっている方も多いのではないでしょうか。
ロングタイプの使い捨て手袋の魅力を3つ紹介します。どのような使い捨て手袋を活用すべきか迷っている方は以下をチェックしてみましょう。
手首上まで肌を保護できる
ロングタイプの使い捨て手袋は、手首より高い位置まで肌を保護できるのがメリットです。メーカーや種類によっても異なりますが、ロングタイプは肘下あたりまでカバーできるものもあります。
肌の露出部分が少なくなるので、薬品や汚れから皮膚をしっかり守りたい方にロングタイプが向いています。肌に傷がある場合も、ロングタイプであれば皮膚をカバーできる範囲が広いのは嬉しいポイントです。
水仕事がしやすい
水仕事を行う方にも、ロングタイプの使い捨て手袋が多く愛用されています。一般的な手首までの長さの使い捨て手袋だと、水仕事を行っている際中に手首から中へと水が入ってしまうことが多々あります。
手が使い捨て手袋の中で濡れてしまうと蒸れるだけではなく、ときに不快感を伴うこともあるでしょう。ロングタイプの使い捨て手袋であれば、手首から水が入りにくくなります。
不快感を軽減したい方は、ぜひロングタイプを活用しましょう。ただし、同じロングタイプの商品でも寸法はメーカーや種類によって異なります。長さを重視したい方は、きちんと商品の詳細をチェックしてから使い捨て手袋を購入してください。
広い範囲で汚染を防げる
汚物を扱う方であれば、ロングタイプの使い捨て手袋が活躍する可能性があります。肘に近い部分まで肌を保護できるほか、汚物による汚染を広い範囲で防ぐ効果に期待ができます。
使い捨て手袋は使用後にそのままゴミとして処分できるので、汚染物質を拡散したくない方にもおすすめです。正しく着脱できれば付着した汚物ごと丸めて処分可能ですので、普段から汚物を取り扱う方はぜひ参考にしてください。
ニトリルグローブとラテックスグローブの違い

い捨て手袋は様々な種類がありますが、よく使われているのがニトリルグローブとラテックスグローブです。一見どちらも同じような商品に見えますが、素材に大きな違いがあります。
ラテックスグローブは天然ゴム「ラテックス」を使って作られた使い捨て手袋です。強度や伸縮性に優れているため、細かい作業に向いていて装着による疲れが軽減可能な手袋です。また、温度変化に影響を受けにくく、グリップ力が高くて滑りにくいものと滑らかな加工が施されたタイプから使用用途に合わせて選べます。
しかしながら、ラテックス手袋は天然ゴムのラテックス素材を起用しているため、人によってはラテックスアレルギーを引き起こす場合があるので注意が必要です。ラテックスアレルギーとは、天然ゴムに含まれるタンパクがアレルゲンとなってラテックスアレルギー反応が起こります。手袋は肌によく密着するため、ラテックスアレルギーをお持ちの方は使用を控えましょう。
一方、ニトリルグローブは、合成ゴムまたは人工ゴムで作られている使い捨て手袋です。同じ「ゴム」でも素材が異なるため、ラッテクスアレルギーを引き起こす心配はありません。
ただし、パウダーありのニトリルグローブはトウモロコシデンプンの粉が原因で肌に痒みや皮膚の乾燥などの肌トラブルが起こる可能性があります。このリスクを考慮し、厚生労働省はパウダーフリーの手袋の使用を推奨しており、ハッピーハンズでもこの2016年の発表以降はパウダーフリーの手袋のみ販売しています。
ニトリルグローブは強度も十分で、突き刺しによる破損にも比較的強い傾向があります。また、洗剤や薬品に対する耐性も強いため、医療や歯科などの現場で取り入れられています。ニトリルグローブとラテックスグローブのそれぞれの特徴を理解した上で、適切なものを選ぶようにしましょう。
ロングタイプの使い捨て手袋の選び方

ロングタイプの使い捨て手袋を選ぶ際に、注目したいポイントを紹介します。自分に合った使い捨て手袋を見つけるためにも、以下のチェック項目を確認しましょう。
サイズ・長さ
ロングタイプの使い捨て手袋は、きちんとサイズや長さを確認してから購入してください。
サイズに関しては、サイズ表記を参考に自分の手の大きさに合った商品を選びましょう。手袋の表記は、全長・手の甲(手のひらの部分)・中指の長さなどの細かいサイズも表記されているので、しっかりとサイズ感を把握してから購入しましょう。ハッピーハンズでは全てのグローブのサンプルを用意しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
次に長さについてなのですが、肌をどの程度の範囲で保護したいのか、用途を明確にしてから手袋の長さを選ぶと良いでしょう。一般的な手首までの長さの手袋は24cmですが、排泄物の処理や入浴介助などに役立つタイプは最長60cm程度のものも販売しています。
ハッピーハンズでは、肘までの長さの29cmブラックグローブやロングプロと言われるクリーム色の全長29cmのグローブもご用意しております。
色(カラー)
使い捨て手袋は、色にも注目して選ぶことが大切です。例えば、ブルーカラーは特定の色の分別がしやすい傾向にあるため、異物混入を防ぎたい方に向いています。清潔感を大切にしたい方は、ホワイトもしくはクリームカラーがおすすめです。汚れの付着にもすぐに気付ける可能性があるので、衛生管理を徹底したい方にも向いています。
反対に、ブラックカラーは汚れが目立ちにくいのが魅力の1つです。食品を扱うキッチンでも多く使われているカラーで、落ち着いた印象を与える色味が高評価を集めています。使い捨て手袋は、それぞれの目的に合わせたカラータイプを選びましょう。
厚み
使い捨て手袋の使用感を大切にしたいのであれば、厚みをチェックしましょう。手元の感覚を重視して選びたい方は、薄手タイプの使い捨て手袋がおすすめです。厚みがない分、手先の感覚を感じながら作業できるので仕事が捗るかもしれません。
ほどよい厚みを重視している方はレギュラータイプを選びましょう。しっかりとしたホールド感を重視したい方や保護を目的とする場合は、厚手タイプの使い捨て手袋が向いています。水仕事や重たい物を運ぶ仕事なども、厚手タイプの使い捨て手袋が役立つでしょう。
基本的には商品に「薄手タイプ」や「厚手タイプ」などと表記がありますので、チェックしてください。ハッピーハンズでは「厚手」「レギュラータイプ」「薄手」の3種類を販売しているので、用途に合わせて使い分けてみてはいかがでしょうか。
枚数
入枚数で使い捨て手袋を選ぶ方法もあります。スポット的に利用するのであれば入枚数の少ないセットパックでも十分です。業務で使用するなど利用頻度が多いのであれば、入枚数の多いセットパックを選ぶとよいでしょう。
また、保管スペースに合わせて入枚数を選ぶことも大切です。保管スペースが狭い場所に大容量パックを置くと、作業の邪魔になりかねません。多くの場合、使い捨て手袋は箱で販売されているので、箱のサイズも合わせてチェックしておくと安心です。
もし、業務用などで複数の手袋や大容量を購入する場合は、必ず適切なサイズを把握して購入しましょう。ハッピーハンズでは、全ての手袋のサンプルをお試し頂けます。お気軽にお問い合わせください。
パウダーの有無
使い捨て手袋には、パウダー付きのものとパウダーなしのタイプが販売されています。このパウダーとはトウモロコシデンプンの粉で、使い捨て手袋の脱着をスムーズにする目的で使われています。
パウダー付きの使い捨て手袋は滑りも良いため、頻繁に取り替える方に向いています。ただし、人によってはパウダーが原因で皮膚にかゆみの症状が現れたり、乾燥肌を引き起こしたりするため注意が必要です。最近では厚生労働省でもパウダーなしタイプの使用が推奨されているので参考にしてください。
また、食品や肌に粉が付着するのを懸念する方は、パウダーなしタイプの使い捨て手袋を選びましょう。パウダーなしタイプもトウモロコシデンプンの代わりにポリマー加工や塩素処理が施されているので、脱着に大きな支障をきたしません。
加工の有無
使い捨て手袋は加工の有無をチェックすることも重要です。滑りによって手元の作業が行いにくくなる方やグリップ力を重視したい方であれば、滑り止め加工が施されている商品が向いています。逆に滑らかな加工を施した手袋もあるので、使い分けができます。
水滴が使い捨て手袋にまとわりつくのを防ぎたい方は、エンボス加工が施された商品がおすすめです。エンボス加工とは使い捨て手袋の表面に凹凸を作ったもので、加工部分から汚れや水滴が落ちやすくなっています。
使い捨て手袋の内側にエンボス加工が施されているタイプであれば、適度に肌との密着部分に隙間ができるので、汗によるベタつきを予防する効果に期待ができます。商品によっては片手のみエンボス加工が施されているタイプもあるので、よく確認してから購入しましょう。
ロングタイプのおすすめグローブ
ロングタイプの使い捨て手袋でおすすめの商品を2つ紹介します。サイズ感や使用感を試すためにも、購入前にサンプルを利用することを推奨します。
ハッピーハンズではすべてのグローブのサンプルを用意していますので、はじめてロングタイプを使用する方はぜひお試ししてから購入してください。
ロングプロ(29cmロングタイプ)

ロングプロは長さが29cmあり、広い範囲で肌を保護できるのが魅力の商品です。カラーは清潔感のあるクリームカラーを採用していますので、衛生管理を徹底して行いたい方に向いています。
ロングプロは厚手タイプのため、強度が問われる作業にも役立つでしょう。伸縮性も抜群の商品ですので、フィット感を重視したい方にもおすすめです。
素材は天然ラテックスを起用しており、脱着がしやすいスムーズ加工が施されています。ロングタイプの使い捨て手袋を探している方は、ぜひロングプロの使用感を試してみてください。
NINA Noirラテックス・ブラック(29cmロングタイプ・10枚入り)

NINA Noirラテックス・ブラックは、汚れが目立ちにくいブラックカラーを採用しています。素材にはラテックスを起用しており、手元が疲労しにくい柔らかな手触りが特徴です。
長さは29cmと十分な丈があるので、水仕事や肌の保護が必要な場面で活躍するでしょう。10枚入り1セットとなっているので、試しにロングタイプを使ってみたい方にもおすすめです。
ロングタイプの手袋の特徴を理解して適切なものを選ぼう

ロングタイプの使い捨て手袋は、肌を広い範囲で保護できるほか、水仕事による水分の侵入や汚染物質が肌に触れるのを防ぐ効果に期待ができます。肌が隠れる部分が増えると安心感も得られるので、ぜひロングタイプの使い捨て手袋を活用しましょう。
商品を選ぶ際は、パウダーや加工の有無、カラーや厚み、枚数もチェックして購入してください。気になる商品があればさっそくお試ししてみましょう。
グローブ商品一覧の上部にて「ラテックス」「ニトリル」など商品を絞って調べられるリンクがありますので、ぜひご活用ください。
また、サイト内ではグローブの1ページ目の写真にて素材の記載があります。写真左上に四角いアイコンで「ラテックス(紫のアイコン)」「ニトリル(グリーンのアイコン)」と表記しておりますのでご参考になさってください。