ニトリル手袋・ラテックス手袋のロングタイプを使用するメリット|手袋の選び方も解説

ニトリル手袋・ラテックス手袋のロングタイプを使用するメリット|手袋の選び方も解説

使い捨て手袋に使われている素材はさまざまですが、その中でもニトリルグローブやラテックスグローブは伸縮性や強度、耐久性などがあるため、いろんな現場で取り入れられています。もちろん素材選びも大切ですが、使い捨て手袋はサイズや寸法の選び方にも注目しましょう。 最近は手首の上まですっぽりと隠れるロングタイプのニトリルグローブやラテックスグローブが注目を集めています。そこで今回は「使い捨て手袋のロングタイプを愛用する理由」を紹介します。使い捨て手袋の選び方を模索中の方は、ぜひ参考にしてください。 著者紹介 歯科医院・病院用衛生用品を1つから購入できる通販サイト「HAPPY HANDS(ハッピーハンズ)」です。歯科医院などで使用される使い捨て手袋やマスク、その他の衛生用品をさまざま販売しています。 今回は、ロングタイプの手袋の魅力について紹介します。ロングタイプの手袋を選ぶ際のポイントも紹介しますので、参考に適切なグローブを選んでみてください。 グローブの商品一覧はこちら ロングタイプの使い捨て手袋を使用するメリット ロングタイプの使い捨て手袋とは、手首より高い位置まで長さのある商品を指します。一般的に使われている使い捨て手袋は手首ほどの長さのモノが多く、なぜ「わざわざロングタイプを選ぶのか」気になっている方も多いのではないでしょうか。 ロングタイプの使い捨て手袋の魅力を3つ紹介します。どのような使い捨て手袋を活用すべきか迷っている方は以下をチェックしてみましょう。 手首上まで肌を保護できる ロングタイプの使い捨て手袋は、手首より高い位置まで肌を保護できるのがメリットです。メーカーや種類によっても異なりますが、ロングタイプは肘下あたりまでカバーできるものもあります。 肌の露出部分が少なくなるので、薬品や汚れから皮膚をしっかり守りたい方にロングタイプが向いています。肌に傷がある場合も、ロングタイプであれば皮膚をカバーできる範囲が広いのは嬉しいポイントです。 水仕事がしやすい 水仕事を行う方にも、ロングタイプの使い捨て手袋が多く愛用されています。一般的な手首までの長さの使い捨て手袋だと、水仕事を行っている際中に手首から中へと水が入ってしまうことが多々あります。 手が使い捨て手袋の中で濡れてしまうと蒸れるだけではなく、ときに不快感を伴うこともあるでしょう。ロングタイプの使い捨て手袋であれば、手首から水が入りにくくなります。 不快感を軽減したい方は、ぜひロングタイプを活用しましょう。ただし、同じロングタイプの商品でも寸法はメーカーや種類によって異なります。長さを重視したい方は、きちんと商品の詳細をチェックしてから使い捨て手袋を購入してください。 広い範囲で汚染を防げる 汚物を扱う方であれば、ロングタイプの使い捨て手袋が活躍する可能性があります。肘に近い部分まで肌を保護できるほか、汚物による汚染を広い範囲で防ぐ効果に期待ができます。 使い捨て手袋は使用後にそのままゴミとして処分できるので、汚染物質を拡散したくない方にもおすすめです。正しく着脱できれば付着した汚物ごと丸めて処分可能ですので、普段から汚物を取り扱う方はぜひ参考にしてください。 ニトリルグローブとラテックスグローブの違い い捨て手袋は様々な種類がありますが、よく使われているのがニトリルグローブとラテックスグローブです。一見どちらも同じような商品に見えますが、素材に大きな違いがあります。 ラテックスグローブは天然ゴム「ラテックス」を使って作られた使い捨て手袋です。強度や伸縮性に優れているため、細かい作業に向いていて装着による疲れが軽減可能な手袋です。また、温度変化に影響を受けにくく、グリップ力が高くて滑りにくいものと滑らかな加工が施されたタイプから使用用途に合わせて選べます。 しかしながら、ラテックス手袋は天然ゴムのラテックス素材を起用しているため、人によってはラテックスアレルギーを引き起こす場合があるので注意が必要です。ラテックスアレルギーとは、天然ゴムに含まれるタンパクがアレルゲンとなってラテックスアレルギー反応が起こります。手袋は肌によく密着するため、ラテックスアレルギーをお持ちの方は使用を控えましょう。 一方、ニトリルグローブは、合成ゴムまたは人工ゴムで作られている使い捨て手袋です。同じ「ゴム」でも素材が異なるため、ラッテクスアレルギーを引き起こす心配はありません。 ただし、パウダーありのニトリルグローブはトウモロコシデンプンの粉が原因で肌に痒みや皮膚の乾燥などの肌トラブルが起こる可能性があります。このリスクを考慮し、厚生労働省はパウダーフリーの手袋の使用を推奨しており、ハッピーハンズでもこの2016年の発表以降はパウダーフリーの手袋のみ販売しています。 ニトリルグローブは強度も十分で、突き刺しによる破損にも比較的強い傾向があります。また、洗剤や薬品に対する耐性も強いため、医療や歯科などの現場で取り入れられています。ニトリルグローブとラテックスグローブのそれぞれの特徴を理解した上で、適切なものを選ぶようにしましょう。 ロングタイプの使い捨て手袋の選び方 ロングタイプの使い捨て手袋を選ぶ際に、注目したいポイントを紹介します。自分に合った使い捨て手袋を見つけるためにも、以下のチェック項目を確認しましょう。 サイズ・長さ...

予防接種用手袋の基礎知識|医療現場で求められる手袋の条件とは?

予防接種用手袋の基礎知識|医療現場で求められる手袋の条件とは?

予防接種や検診などを行う際は、手袋を着用するのが一般的です。医療現場では、常に感染や汚染のリスクにさらされているため、作業内容や目的に合わせて適した手袋を選ぶ必要があります。 本記事では、予防接種用の手袋に求められる機能や予防接種に適した使い捨て手袋について詳しく解説します。また、予防接種のときの正しい手袋の着脱方法についても紹介しているので参考にしてください。 著者紹介 歯科医院・病院用衛生用品を1つから購入できる通販サイト「HAPPY HANDS(ハッピーハンズ)」です。歯科医院などで使用される使い捨て手袋やマスク、その他の衛生用品をさまざま販売しています。 今回は、予防接種に適した手袋について解説します。また、予防接種で手袋を着用する意味や必要な機能についても紹介していますので、ぜひ参考にされてください。 グローブの商品一覧はこちら 予防接種で手袋は必要? インフルエンザやみずぼうそう、日本脳炎、肺炎球菌など、病気への免疫をつけるための予防接種はさまざまあります。予防接種は、子どものときに接種するものばかりではなく、大人が打つべきものや高齢者が打った方がよいものもあり、医療現場では通常の診察や検査と合わせて日常的に行うものです。 一般的に予防接種をする際は、手袋の着用は義務付けられていません。特に筋肉注射を行う場合は、毎回手指の消毒を行えば手袋はなしで構わないとされています。 しかし、接種者の手に傷がある場合や、何らかの感染性物質に手が触れる可能性がある場合は、予防接種でも手袋の着用が推奨されているため多くの医療現場では手袋を着用して予防接種を行うケースが多いようです。 予防接種で手袋を着用する意味 前述したように予防接種では、手袋の着用は義務ではありませんが、現場では細菌感染のリスクを下げるために手袋を着用して対応する医療従事者の人が多くいます。 手袋を装着することで、医療従事者が感染するリスクを減らせるだけではなく、予防接種を行う人の消毒した手から剥がれ落ちてくる皮膚や細菌、そのほかの物質が周囲に拡散するのを防げるからです。 ここで問題になるのが、予防接種の際の手袋の使い回しです。本来は、予防接種で手袋を着用する場合は、手指の消毒を行ってから手袋を装着し被接種者ごとに交換しなければいけません。 しかし、患者さんが多く院内が混雑していたり、集団予防接種会場で次々に予防接種をしなければいけない状況だったりすると、手袋を毎回交換せずに手袋の上から手指を消毒して次の人に予防接種を行っているケースも少なくありません。 手袋の上からアルコール消毒をすると、アルコールによって手袋が破損する可能性があるため逆効果です。予防接種で手袋を使う場合は、手袋の効果を最大限に活かすためにも毎回交換し、手指の消毒も行う必要があります。 予防接種用手袋に必要な機能 予防接種用の手袋に必要な機能は、以下になります。 耐久性 伸縮性 耐突刺性 耐薬品性 耐久性 予防接種をするときの手袋は、耐久性に優れているものがよいでしょう。薬品を調合したり、注射針を扱ったりするため、破れやすい手袋ではちょっとした衝撃で穴あきや破損する可能性があります。 予防接種で破損した手袋を使っていると、医療従事者の感染リスクが高まるだけではなく被接種者も感染や汚染するリスクが出てきます。 また、耐久性の低い手袋の場合、毎回手袋を取り替える際に破けてしまうこともあるため、作業に時間がかかってしまい非効率的になることも考えられるでしょう。安全に速やかに予防接種を行うためにも、耐久性のある手袋が望ましいです。 伸縮性 伸縮性のある手袋が、予防接種には適しています。使い捨て手袋の種類はさまざまありますが、手に密着しないタイプの手袋は、薬品や注射針を扱う予防接種には使えません。 しっかりと手指に密着し、指先を素手のように自由に動かせる手袋がよいでしょう。伸縮性があるうえに、手指の感覚がはっきりとわかるようなものが適しています。...

接触感染予防に最適な手袋の選び方|衛生管理を徹底するポイントを解説

接触感染予防に最適な手袋の選び方|衛生管理を徹底するポイントを解説

接触感染を防ぐために手袋を使いたいけれど、「どの手袋を選べばいいのかわからない」「交換タイミングや正しい使い方が分からなくて不安」という悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか? 結論から言うと、手袋の選び方や使用方法、交換のタイミングを正しく理解することで、感染リスクを大幅に減らすことができます。 本記事では、接触感染予防に最適な手袋の種類や素材、交換のタイミング、そして正しい外し方や手指衛生の方法について詳しく解説します。 著者紹介 歯科医院・病院用衛生用品を1つから購入できる通販サイト「HAPPY HANDS(ハッピーハンズ)」です。歯科医院などで使用される使い捨て手袋やマスク、その他の衛生用品をさまざま販売しています。 今回は、滅菌の使い捨て手袋ついて解説します。正しい装着方法や交換タイミングなど役立つ情報を紹介していますので、ぜひ参考にされてください。 グローブの商品一覧はこちら 接触感染予防で手袋を使う理由 接触感染予防としての手袋の使用は、医療現場だけでなく、介護や日常生活においても重要な役割を果たします。医療では、血液や体液、分泌物、排泄物、粘膜、傷のある皮膚に触れる際、手を汚染から守り、微生物の伝播を防ぎます。 介護では、排泄物の処理や傷の手当てに使用することで、利用者と介護者の双方を感染リスクから保護します。また、日常生活では、掃除や汚染物の処理時に細菌やウイルスとの接触を防ぎ、個人および周囲の衛生を保つ効果があります。 特に使い捨て手袋を単回使用し、適切なタイミングで交換を行うことが基本となります。この基本を守ることで、本来の感染予防を遂行することができます。 接触感染予防に最適な手袋の選び方 接触感染を予防するためには、手袋の種類や素材を正しく選ぶことが大切です。ここでは、接触感染予防に最適な手袋の選び方をわかりやすく解説します。 手袋の種類 手袋は、用途に応じて適切な種類を選ぶことで、接触感染を予防する効果を最大限に引き出せます。手袋の種類は主に以下の3つに分類されます。 手術用手袋(滅菌) 検査・検診用手袋(滅菌/未滅菌) 多用途手袋(未滅菌) まず、手術用手袋(滅菌)は、手術や高度な無菌操作が求められる医療現場で使用されます。滅菌処理が施されており、感染リスクを最小限に抑えるのが特徴です。 検査・検診用手袋は、検査や治療、汚染された器材の取り扱いに適しています。感染リスクが高い場合には滅菌タイプを、非感染性の作業には未滅菌タイプを選びましょう。 多用途手袋(未滅菌)は、汚染物の処理や器具の洗浄、廃棄物処理など、粘膜や傷口に触れない作業に適した手袋で、日常作業でも広く使用されています。 手袋の素材 使い捨て手袋には、ニトリル手袋、ラテックス手袋といった素材があり、それぞれ特徴が異なります。 ニトリル手袋 ニトリル手袋は、強度に優れ、引っ張りや突き刺しへの耐性が高い上に、伸縮性もあり、細かな作業に適しています。薬剤や油脂への耐性があるのも特徴です。また、ラテックスアレルギーの心配がないため、アレルギーのある方でも安心して使用できます。 ラテックス手袋 ラテックス手袋は、伸縮性と柔軟性が高く、温度変化の影響を受けにくいという特性があります。さらに、グリップ力に優れ、滑りにくく、安全性が必要な作業にも適しており、滑らかな加工が施されたタイプも選択可能です。 ラテックスアレルギーの有無 ラテックスアレルギーの方は、ラテックス以外の素材で作られた手袋を選びましょう。...

滅菌使い捨て手袋で衛生管理を徹底!医療・デンタル現場向けガイド

滅菌使い捨て手袋で衛生管理を徹底!医療・デンタル現場向けガイド

医療や歯科の現場では、感染予防が何よりも重要です。その中でも、滅菌使い捨て手袋は無菌操作を徹底し、患者の安全を守るための欠かせないアイテムです。 本記事では、滅菌使い捨て手袋の使用場面や開封・装着方法、さらには交換タイミングなど、衛生管理を徹底するためのポイントを詳しく解説します。正しい使用法を理解することで、感染リスクを最小限に抑え、医療現場の安全性を向上させることができます。 著者紹介 歯科医院・病院用衛生用品を1つから購入できる通販サイト「HAPPY HANDS(ハッピーハンズ)」です。歯科医院などで使用される使い捨て手袋やマスク、その他の衛生用品をさまざま販売しています。 今回は、滅菌の使い捨て手袋ついて解説します。正しい装着方法や交換タイミングなど役立つ情報を紹介していますので、ぜひ参考にされてください。 グローブの商品一覧はこちら 滅菌使い捨て手袋を使う場面 滅菌使い捨て手袋は、無菌操作が必要な場面で用いられます。無菌操作とは、滅菌された物品に微生物が付着しないよう、滅菌状態を保ちつつ物品を取り扱う技術を指します。 この技術は、身体への病原体の侵入を遮断し、感染を予防する目的で行われます。滅菌使い捨て手袋を使うべき具体的な場面は以下の通りです。 縫合および創傷処置 手術 出産 注射および気管吸引 カテーテル挿入 骨髄穿刺および腰椎穿刺 これらの場面では、滅菌状態を維持することが求められ、感染予防のために滅菌手袋の着用が必須です。滅菌手袋を着用することで、病原体の侵入を遮断し、患者の安全を確保できます。 一方、非滅菌手袋は、血液や体液との接触から手を保護する目的で使用されます。例えば、検査で検体を採取する場合のように、無菌操作が不要な場面で使用されます。非滅菌手袋は滅菌処理が行われていないため、主に防護を目的とした使用に適しています。 滅菌手袋の材質 手術や検査・検診に使われる使い捨て滅菌手袋の材質には、天然ゴム製のラテックスを使用したラテックス手袋や、人工ゴムまたは合成ゴム製のニトリル手袋などがあります。 ここでは、ラテックス手袋とニトリル手袋のそれぞれの滅菌手袋について解説します。 ラテックス手袋 ラテックス手袋は高い伸縮性と柔軟性を備えており、温度変化の影響を受けにくい特長があります。手指に密着して装着できるので、手術や歯科診療などの細かい作業をする場面でも装着による疲れが軽減可能なゴム手袋です。 加えて、グリップ力が高く滑りにくいため、安全性が求められる作業にも適しており、滑らかな加工が施されたタイプも選ぶことが可能です。 注意点としては、天然ラテックスゴムを使用しているため、ラテックスアレルギーをお持ちの方は使用を控えましょう。 ニトリル手袋 ニトリル手袋は、優れた強度を持ち、引っ張りや突き刺しに対する耐性が高いのが特徴です。また、薬品や洗剤などにも強いため、医療やデンタルクリニックなどの現場で広く使用されています。 さらに、ラテックスアレルギーの心配がないため、ラテックスアレルギーがある方でも安心して使用できるのが利点です。 注意として、パウダーありのニトリル手袋に使用されているトウモロコシデンプンの粉が原因で肌にかゆみや皮膚の乾燥などの肌トラブルを引き起こすこともあります。このパウダーありの使い捨て手袋による皮膚へのリスクを考え、厚生労働省はパウダーフリーの手袋の使用を推奨しています。ハッピーハンスでは、この発表以降パウダーフリーの手袋のみを販売しています。 滅菌手袋の開封方法...

介護現場で活躍するニトリル手袋の特徴や選ぶポイント|正しい使い方も紹介

介護現場で活躍するニトリル手袋の特徴や選ぶポイント|正しい使い方も紹介

特別養護老人ホームや介護老人保健施設、デイサービスなどの介護現場では、介護者と要介護者の感染予防や安全のために使い捨て手袋の使用は欠かせません。 排泄・入浴・食事の介助や口腔ケア、 オムツ交換など、介護が必要なシーンは数多くあり、要介護者と介護者が直接触れる場面では感染症の媒介者とならないよう適切な手袋を選び、正しい方法で使用する必要があるでしょう。 本記事では、介護の現場でよく利用されるニトリル手袋の特徴や選ぶ際のポイントを詳しく紹介します。また、ニトリル手袋の正しい使い方についても解説しているので参考にしてください。 著者紹介 歯科医院・病院用衛生用品を1つから購入できる通販サイト「HAPPY HANDS(ハッピーハンズ)」です。歯科医院などで使用される使い捨て手袋やマスク、その他の衛生用品をさまざま販売しています。 今回は、介護現場で活躍するニトリル手袋の特徴や選ぶポイント、正しい使い方について解説します。 ニトリルグローブの商品一覧はこちら 介護現場で使用される手袋の種類 介護現場で使われる使い捨て手袋には、次のような種類があります。 ポリ塩化ビニル手袋 プラスチック手袋 ラテックス手袋 ニトリル手袋 安価な手袋を選ぶ方もいらっしゃるかもしれないですが、それぞれ、素材や特徴が異なるため、使用目的に合わせて選ぶのがおすすめです。 ポリ塩化ビニル手袋 ポリ塩化ビニル手袋は、ビニール手袋やPVC手袋と呼ばれることもある使い捨て手袋です。劣化しにくく、油や薬品にも耐性がある点が特徴です。 薄い素材のものが多いため、手袋をしていても手や指先の感覚が残り、細かい作業にも適しています。劣化しにくいというメリットがありますが、破損には弱いため、厳重な感染対策を取りたい場合などには適していません。 また、ポリ塩化ビニルは、食品衛生法に適合しているものと適合していないものがあります。ちなみに、フタル酸を含んでいるポリ塩化ビニル手袋は食品を扱う際には使えません。一般的な衛生管理や軽作業などに適している手袋と覚えておきましょう。 プラスチック手袋 プラスチック手袋には、ポリエチレン、TPEやEVA(エチレン-酢酸共重合樹脂)などの種類があります。細かく紹介していきます。 ポリエチレン手袋 プラスチックの一種、ポリエチレンを原料としたポリエチレン手袋は、指先に密着するタイプではありませんが、油や薬品、洗剤に対しての耐性があり着脱が簡単な点がメリットです。また、穴あきや破れには弱いというデメリットがありますが、調理や配膳、盛り付けなどの食品関係の作業でよく使われています。 ポリエチレン手袋は種類が多く、指先を絞って抜けにくくしてあるものや、手袋の表面に細かい凹凸を施して食材を付着しにくくしたエンボスタイプなどさまざまなものがあります。 TPE TPEを原料にしたTPE手袋とは、熱可塑性(ねつかそせい)エラストマーのことです。 ポリ塩化ビニル手袋とポリエチレン手袋の特徴のちょうど中間のような特徴を持つタイプの手袋で、ポリ塩化ビニル手袋のような密着感はないものの、ポリエチレン手袋よりも伸縮性があるため、細かい作業に使われることも多くあります。 EVA(エチレン-酢酸共重合樹脂) EVA(エチレン-酢酸共重合樹脂)手袋は、可塑剤を使用していない手袋のため、安全性が高い点が特徴です。手指への密着度が高いうえに、温度の高低差や紫外線、水分などへの耐性もあります。...

感染予防・感染症対策のために正しい着脱方法を学ぼう!使い捨ての手袋の中で最適なものも紹介

感染予防・感染症対策のために正しい着脱方法を学ぼう!使い捨ての手袋の中で最適なものも紹介

ウイルスや汚染物質からの感染予防を行うためには、手袋の着脱方法を正しく理解することが大切です。感染性物質や汚染物質を周囲に拡散しないためにも必要な知識なので、しっかりと正しい着脱方法を学んでおきましょう。 今回は、「感染予防を意識した使い捨て手袋の正しい着脱方法」を解説すると共に「感染予防に役立つおすすめの使い捨て手袋」を紹介します。 著者紹介 歯科医院・病院用衛生用品を1つから購入できる通販サイト「HAPPY HANDS(ハッピーハンズ)」です。歯科医院などで使用される使い捨て手袋やマスク、その他の衛生用品をさまざま販売しています。 今回は、感染予防・感染症対策のための正しい着脱方法を解説します。また、日頃から意識したい感染対策についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 グローブの商品一覧はこちら 手袋が感染予防に役立つ理由 手袋は皮膚が直接感染性物質に触れることを防ぐのに役立ちます。ウイルスだけではなく、血液や体液なども直接肌に触れずに作業ができるので、汚染から身を守るためにも大切なアイテムです。 しっかりと手洗いや消毒を行っていても、日常を過ごす上で汚れの付着は完全に防ぐことができません。間接感染を防ぐためにも、手袋を上手に活用しましょう。 多くの場合、感染予防に使用する手袋は使い捨てタイプが起用されています。汚染物質や感染性物質を拡散しないためにも、都度取り替えが効く使い捨てタイプの手袋を着用しましょう。 覚えておきたい!感染対策の基礎知識 手袋は感染対策の基本装備の1つです。風邪やウイルスの流行に限らず、自分が感染性物質や汚染物質に触れないためにも、きちんと手袋を着用しましょう。手袋の着用は自分の皮膚を守る役割もあるので、各シーンで役立つアイテムです。 ただし、手袋に付着した感染性物質をきちんと処理しなければ、自分が拡散者となってしまう場合があるので注意が必要です。適宜、手袋は新しいものと交換し、常に清潔を保てるように意識しましょう。 手袋の交換が必要なシーンの事例を紹介します。 患者(人)ごとに作業が変わるとき 粘膜や体液を触ったとき 手袋に汚れが付着したとき 手袋が破損したとき あくまでも交換シーンは一例です。手袋は衛生管理に必要なアイテムだと理解し、清潔を保てるように何度も交換しながら作業をしてください。 勿体ないからと、使い捨て手袋を洗って再利用する方法はおすすめできません。感染予防を徹底するためにも、手袋は必ず新品と交換しましょう。 感染予防に使われている使い捨て手袋の種類 感染予防に使われている使い捨て手袋はたくさんありますが、その中でも今回は2つに絞って紹介します。それぞれの特徴を紹介しますので、使い捨て手袋の導入を検討している方は参考にしてください。 ラテックス手袋 ラテックス手袋は、天然ゴムのラテックスを用いて作られた手袋で、医療現場をはじめとする多くの施設で利用されています。伸縮性や耐久性に優れていますが、針などの鋭利なモノの突き刺しによる破損には弱い傾向があるので使用する際は十分に注意しながら作業しましょう。 ラテックス手袋の中でも、大きく種類の異なる加工方法で作られている2つの手袋があります。塩素処理したラテックス手袋は乾いた感覚で着脱しやすいのが特徴で、もう1つはポリマーコーティングされた手袋で塩素加工と比べるとしっとりとした感触になります。 どちらも密着性と強度があるため、細かい作業などで手元をよく使う職種におすすめです。天然ラテックスゴムを使用しているため、ラテックスアレルギーをお持ちの方は使用を控えてください。万が一、天然ゴム手袋の使用により肌に異常が見られた場合は、医療機関を受診して相談しましょう。 ニトリル手袋 ニトリル手袋は、合成ゴムまたは人工ゴムで作られた化学合成ポリマーの手袋です。同じゴムでもラテックス手袋とは異なる素材で作られているので、ニトリル手袋はラテックスアレルギーの方でも安心して使用できます。 パウダーありとパウダーなしの2種類があります。パウダーありのニトリル手袋は手袋の内側にトウモロコシデンプンの粉が付けてあり、着脱がスムーズに行えるように加工されています。ただし、トウモロコシデンプンの粉によって、かゆみや皮膚の乾燥などの皮膚トラブルが発生する可能性があります。...